LGBTと美容室

レインボーリボン

こんばんは。髪job事務局です。

今日はちょっとデリケートなお話かな。

少々長くなりますが、ぜひお付き合いください。

 

「LGBTと美容室」について。

(【LGBT】という言葉も最近ではよく聞くようになりましたので、説明は割愛します。)

最近では【LGBTの方専門美容室】もできています。

専門であれば、お客さんは「気をつかう」ことが減るみたいです。

「美容室が居心地の良い場所」になることは良いことですよね ^ ^

 

「どんな方にも来店してもらえるように」のような言葉はよく使いがちですが、

「どんな方にも」という言葉について、この機会にちょっと考えてみてほしいです。

 

 

美容室は「気疲れ」する場所

 

いきなりこんなこと言ってスミマセン ^ ^;

 

当たり前ですが、「気をつかう」って疲れます。

美容室に行った場合、特にどんな点で疲れるのでしょう?

 

それは、

 

「聞かれたことに無難に返そう」

という思いと

「でもほんとは違うんだけどな・・・」

という思いでモヤモヤする点ではないでしょうか。

 

これは、【美容室での会話が苦手】なは特に思い当たるはず!

「どうせ話してもなあ。。」ってなるんです。

私はコレめっちゃ当てはまります ^ ^;

 

「正直な気持ち」を話したくない理由は人それぞれ。

ただ、自分が【マイノリティ】だとわかっている方の場合だと

モヤモヤしなければならない点が、きっとたくさん出てきます。

 

そりゃあ美容室で「気疲れ」しますね。。

 

 

会話をする上で大切なこと

 

では、なぜ「聞かれたことに無難に返そう」と思うのでしょう。

 

 

それは、

 

理解してもらえない(または理解されたくない)

 

と思うから。

特に、「理解されなくて辛い思い」をしたことがある方は尚更そう思います。

「信じられない〜」って、思っているより攻撃的な言葉なんですよ。。

 

「辛い思い」とまではいかなくても、「嫌な思い」をした記憶って残ります。

私も短髪(刈り上げ)を希望した時、美容師さんの

「えっ・・・」ていう反応、未だに覚えてます ^ ^;

「あ、今引かれたな」ってね。

「やっぱり【普通のオーダー】じゃないよな。」って身にしみた出来事です。

 

女性だから【女性らしい髪型】をするとは限らないのですよ!!!!←コレ大切

ホント、決めつけヨクナイ。

 

LGBTの方専門だと、「髪型のオーダーがしやすい」という点も好まれているようです。

「いかにもな髪型にしてください!」って言いやすいんですって。

そして美容師さんもそれがどういう髪型かきちんと理解している。

とってもありがたいことですよね。

 

 

自分の「当たり前」が、相手も「当たり前」とは限らない。

これは日常生活でも気をつけなければいけないこと。

まして美容師さんのような、「長時間お客様と一緒」に過ごす接客業の方は

さらに細心の注意を払わなくてはいけない点ではないでしょうか・・・

「当たり前だと思っている内容」って、つい会話に出てしまいますからね。

 

いやあ、ブログを書く度「美容師ってスゴイ仕事だな」と思うばかりです。

 

 

会話をする上で気をつけること

 

では、会話において特にどんな内容に気をつけるべきか。

きっとどんな方に対しても当てはまること。

それは、

 

・性的な内容

・政治的、宗教的な内容

・趣味、思考を批判しない

 

ということ。

今さら言われなくても・・・って内容ですかね。

 

 

「性的なこと?聞くわけないじゃん」と思ったかもしれません。

 

でも、

「彼氏いるんですか?」「彼女いるんですか?」は聞いてしまいがちな内容では?

女性だから「彼氏」とは限らないし、男性だから「彼女」とは限りません。

ただ最近では聞かなくなっているようですね。

・・・ありがたい(笑)

だって、パートナーのことを聞いてほしい人は自分から話してきますからっ!!

 

「政治的、宗教的なこと」は、言わずもがな日本では触れないほうが無難。

 

では、「趣味、思考を批判しない」という点。

「そんなことする美容師いるの?」と思ったかもしれません。

 

 

いますからね!!

 

 

驚きましたよーー。

「理解」しなくてもいいんです。

でも他人に「批判」する権利はないです。。

 

 

趣味、思考を批判した美容師とは

 

さて、それはどんな美容師だったのでしょう。

 

2年ほど前、私の友人が美容室帰りに

「ないわー。。失礼だわー。。」と、

ひじょーーーーにテンションが下がっていたので話を聞いてみました。

 

友人は、見た目でいくと「夏が好きそうなギャル」っていう感じです。

雑な例えですみません(笑)

活発に「見える」美人さんです。

 

 

 

 

そうです。

「見える」です。

 

太字にしたのでわかると思いますが・・・

実際は「絵を描くことが好き、モノづくりが好き」な

 

超インドア

 

です。

休みの日は予定がなければほぼ家で創作活動してます。

 

おしゃれですし、見た目は活発そうなので、美容室でも

「彼氏いるの?」とか「休みの日は何してるの?」とよく聞かれているようでした。

包み隠さず話すタイプなので、いつも素直に答えるみたいです。

 

そんな彼女が、今回は初めて行くサロン。

髪型のオーダー等が終わり、施術へ。

 

 

やっぱり「彼氏いるの?」と聞かれたようで、

 

「いませんよー」

 

美容師(男性)「じゃあ休みの日はどんなことしてるの?」

 

「絵描いてますね」

 

美容師(男性)「でもいつもじゃないでしょ?」

 

「予定がなければ大体描いてますよ。デジタルもアナログもやるので」

 

美容師(男性)「嘘?意外と地味なんだねー」

(言われ慣れてはいるけど、ここで若干イラっとする)

 

「好きなので楽しいです」

 

美容師(男性)「スポーツとかは?スノボとかしないの??」(冬だったので)

 

「やったことないですねー。スポーツ苦手です」

 

美容師(男性)「じゃあホントに休みの日はほぼ家?」

 

「そうですね。インドア趣味なんで」

 

美容師(男性)「へえ。。暗い趣味だね。つまんなくない?

(は???????さすがにここでカチンときたよう)

 

「好きなので楽しいって言ったじゃないですかー(平静を装う)」

 

美容師(男性)「ふーん。。」

 

 

その後の会話は適当な相槌で切り上げてきたそうです。

そりゃあそうだ!!!!!

これ、実話ですからね。こんなこと言う美容師さんいたんですよ。。

 

人の趣味を「つまんない」って。

自分の「当たり前」で決めちゃいけません。。

特に悪気は無いでしょうけれど。。

 

友人は、「カチンときたけど、もはやあきれた」とも言っていました。

もちろん、その後にそのサロンには行っていません。

 

普段思っていることは「思わず口に出る」良い例ですね。

きっとその美容師さんの趣味は「アウトドア系」だったのでしょう。

 

 

「どんな方にも」は諦めた方がいい

 

たくさんの人の顔

世の中にはいろいろな方がいます。

「どんな方にも」選ばれるなんてほぼ不可能です。

 

「みんなに好かれよう」としたら、それこそ「中途半端」になってしまうかも。

【LGBTの方専門美容室】のように、誰かにきちんと向き合う方が

これからは特に必要とされます。

 

 

今後は、

「どこを向くか決める」

ということが大切になっていきそうです。

 

皆さんはこれからどこを向いていきますか?

「誰のため」「何のため」という考え方はどんどん加速していきそうですよ。

 

さて、私はどこを向こうか・・・(笑)

 

本日は長々とお付き合いいただきありがとうございました m(_ _)m


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